操業データ解析による

製品品質・歩留り改善

高価なデータベースがデータの墓場になっていませんか? 蓄積されたデータを最大限に活用して,製品品質や歩留りの改善する方法について研究しています.

本研究テーマに関連して,日本鉄鋼協会計測・制御・システム研究賞および計測自動制御学会技術賞を受賞しています.

三菱化学エンジニアリングとの共同研究

納品した樹脂コンパウンド製品についてのクレーム情報を活用して,事前に不良品率を予測し,製造現場におけるレシピ設計を支援するシステムを開発しました.

  • 河野, 加納, 長谷部, 鹿野: 不確定要素を考慮したレシピ設計支援システムの開発とその樹脂コンパウンド製品設計への適用. 化学工学会論文集, Vol.36, No.4, pp.405-412 (2010)

住友金属工業(現・新日鐵住金)との共同研究

少数のOK/NGのみの品質検査結果に基づいて,高給鉄鋼製品の歩留り(良品率)を向上させるために,主成分分析と判別分析を組み合わせた操業条件解析・最適化手法を開発しまし,劇的な歩留り改善を実現しました.

  • M. Kano, Y. Nakagawa: Data-Based Process Monitoring, Process Control, and Quality Improvement: Recent Developments and Applications in Steel Industry. Computers & Chemical Engineering, Vol.32, No.1-2, pp.12-24 (2008)
  • 中川, 加納, 中川, 谷崎: 統計的アプローチによる鉄鋼製品品質改善. 日本設備管理学会誌, Vol.19, No.4, pp.220-227 (2008)

業績(発表論文)リスト

論文リストについては,各教員のページを参照して下さい.